世界自然遺産 日の出峰

日の出峰の火口


流暢な日本語を話すおばあさんにシャッターを押してもらう


白と黄色のゼブラゾーンはかまぼこ型で自然とスピードを落とす。日本も取り入れては?

旅日記 がるさん
5月21日(水)三日目

夜明け前に目が覚め日の出の写真を撮る。
朝食の後、海抜178mの日出峰に登る。山頂に登ると下に大きな火口が見える。360度見える景色が美しい。 頂上で飲み物などを売っている流暢な日本語を話すおばあさんに写真を撮ってもらう。 ペンションに戻り、荷物をまとめて出発する。
  今日は最後の走行だ。海岸道路を走る。 城山港は大きな漁港だ。漁船がたくさん浮かんでいる。 沖には牛島が見える。時々振り返りながら走るが見る見るうちに日出峰が小さくなっていった。
学校前の横断歩道など道路を盛り上げてスピードを落とす仕掛けがいたるところにある。
済州島には火山岩で出来ているので、何でも火山岩で作っている。石垣や石像は勿論のこと、道路の縁石、石柱、敷石なども火山岩だ。火山岩で作られた風除けの石垣が連なった畑が延々と続いている。
  海岸道路は海岸線に沿ってクネクネと走るのでR1132の倍ほどの距離を走っているような気がする。なかなか目的地に近づかない。 風力発電の団地に寄ってみる。済州島は風が強いので風力発電が多いようだ。たくさんの風車が並んでいる。
  突然異音がして、後輪がパンク。細い釘が刺さっている。パンクも思い出の一つと思いながら、修理道具を出してパンク修理。 このあたりの海もきれいな色だ。草花が咲く海岸の向こうにスカイブルーのような色の海が見える。 砂浜に下りてみる。砂はきめ細かい。ところどころに小さな貝殻もある。
  石のテーブルのある海岸でパンの昼食にする。
  そろそろ、最終ゴールの済州市に近づいてきた。 抗日記念館があったのでよって見る。片言の日本語が話せる女性が案内してくれる。 1920年に起こった抗日独立闘争を刻むために立てられたもののようだ。この頃から、もう90年も経っているのかと、歴史と自分が生きた時間の位置に考えさせられる。
 済州市に入ると交通量も急に増え車道を走りにくくなる。 国立済州博物館に入る。 いくらかと入場料を訊くと、日本語の話せる女性のところに案内してくれる。「無料です。案内しましょう」と話してくれる。東京の大学で学び、しばらく日本で勤めていたそうだ。立派な博物館が無料ということに驚いた。
  済州島の古代からの歴史が模型を使って説明している。かっては独立国であったそうだ。島の3姓伝説は今でも信じられ毎年知事も出席して公式に儀式を行っているそうだ。 明るい親切なガイドの女性と記念写真を撮って別れ、みやげ物を買いに商店街を目指す。
  道が曲がりくねって、ハングルの行き先表示では東門市場の位置が良く分からずあきらめ、空港を目指す。 空港では出発ロビーのある二階を目指して、坂道を一気に駆け上る。 済州島一周サイクリング終了。 約250kmの楽しい旅だった。 自転車をたたみ、搭乗手続きを済まして、4階の食堂でチャーハンと餃子を食べる。 19時発KE733便に乗り、関空20時30分到着。 お疲れ様でした。


ンクの修理はお手のもの

                 

 
         抗日記念館


国立済州博物館 「三姓神話」の儀式の様子

彼女はかつて東京に5年間住んでいて、流暢な日本語を話す。
我々が自転車で島を一周し色々な人の親切にふれた事を話すとに感激してくれた。

左側が空港の街路樹。

あと少しでゴール


あっという間の三日間だった。充実した旅だった。


      




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